自作のIllustratorスクリプトを開発しているが、ドキュメントを操るコードがわからず開発がストップしていませんか?
そんな悩みを解決するために、今回はIllustratorのドキュメントに関する基本コードを10個、紹介します。
紹介するコードを使うことで、ドキュメントの新規作成や閉じる、保存などができるIllustratorスクリプトを作成することができるようになるので、ぜひ参考にしてください。
それでは、どうぞ
Profile
この記事を書いている私は、DTPデザイナーとしてIllustratorの操作経験が15年以上あり、スクリプトも自ら作成し、デザイン作業の効率化を図っています。
ブログでもスクリプトに関する記事を定期的に公開していますので、ぜひご参考にしてください。
関連記事:「完全無料」で作業の効率化!Illustratorスクリプト特集!
ドキュメントを操る10のサンプルコード
それでは、Illustratorスクリプトでドキュメントを操る基本コードを紹介していきます。
今回紹介するドキュメント操作コードは、こちらです。
・ドキュメントを開く
・ドキュメントを閉じる
・新規ドキュメント作成
・開いているドキュメントを数える
・ドキュメントの保存
・ドキュメントの別名保存
・ドキュメント名を取得
・ドキュメントサイズを取得
・ドキュメントのカラーモードを調べる
・ドキュメントのカラーモードを変更する
順番にコードを紹介していきます。
なお下記の記事では、【Illustratorスクリプトの作り方】についてコードの書き方事例を交え解説しているのでよければ参考にしてください。
ドキュメントを開く
var file = File.openDialog ("ファイルを指定してください","*ai"); //開くファイル指定する
if(file){
app.open(file);//ファイルを開く
alert ('ドキュメントを開きました。') //アラート画面に表示
}
ドキュメントを閉じる
try{
activeDocument.close (SaveOptions.PROMPTTOSAVECHANGES); //.close (SaveOptions.PROMPTTOSAVECHANGES); 保存せずにドキュメントを閉じる
alert ('ドキュメントを閉じました') //アラート画面に表示
}catch(e){
alert ('ドキュメントがありません'); //アラート画面に表示
}
このコードを応用したスクリプトは、こちらの記事を参考にしてください。
新規ドキュメント作成
ar color = DocumentColorSpace.CMYK; //ドキュメントのカラーモード設定 RGBカラーに変換も可能
var width = 595.28; //ドキュメントの横幅 単位はpt
var hight = 841.89; //ドキュメントの縦幅 単位はpt
var doc = documents.add(color,width,hight);//documents.add(カラーモード、横幅、縦幅):新規ドキュメントを作成
alert ('新規ドキュメントを作成しました。') //アラート画面に表示
このコードを応用したスクリプトは、こちらの記事を参考にしてください。
開いているドキュメントを数える
var count = documents.length; //開いてドキュメントを数える
alert ('ドキュメントの総数' + count + '個'); //アラート画面に表示する
ドキュメントの保存
try{
activeDocument.save(); //save():保存(一度も保存されていないと保存先が指定されていない為エラーになる)
alert ('保存しました。'); //アラート画面に表示
}catch(e){
alert ('保存できませんでした。'); //アラート画面に表示
}
ドキュメントの別名保存
var aliasSave = File.saveDialog ('別名保存','*'); //File.saveDialog(メッセージ,オプション(所略可能));
if(aliasSave != null){ //別名ファイル名が設定された場合
activeDocument.saveAs(aliasSave); //.saveAs(保存先,オプション(所略可能));別名保存
alert ('別名保存しました。') //アラート画面に表示
}
このコードを応用したスクリプトは、こちらの記事を参考にしてください。
ドキュメント名を取得
var doc = activeDocument; //アクティブドキュメントを取得
var name = doc.name; //ドキュメント名を取得
alert ('ドキュメント名' + name); //アラート画面に表示
ドキュメントサイズを取得
var doc = activeDocument; //アクティブドキュメントを取得
var w = doc.width; //アクティブドキュメントの横幅を取得
var h = doc.height; //アクティブドキュメントの縦幅を取得
alert ('横幅' + w + '縦幅' + h); //アラート画面に表示
このコードを応用したスクリプトは、こちらの記事を参考にしてください。
ドキュメントのカラーモードを調べる
var doc = activeDocument; //アクティブドキュメントを取得
var mode = doc.documentColorSpace; //ドキュメントのカラーモードを参照する
alert (mode);//アラート画面に表示
ドキュメントのカラーモードを変更する
app.executeMenuCommand("doc-color-rgb"); // カラーモードをRGBに設定
app.executeMenuCommand("doc-color-cmyk"); // カラーモードをCMYKに設定
ドキュメントを操るまとめ
今回は、「ドキュメントを操る」Illustratorスクリプトのコードを10個紹介しました。
紹介したコードは、Illustratorの作業を自動化するさいによく使用するので、使いこなせるようになりましょう。
またIllustratorスクリプトの学習に役立つ書籍は、次の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
今回は以上です。
『Illustratorスクリプトでドキュメントを操る10のコード』を最後までお読みいただき、ありがとうございました。BE youeself…