いつも訪問して頂きありがとうございます。
- Illustratorスクリプトを作るには、何を準備すればいいの?
- どのプログラム言語を学べばいいの?
- 参考なる書籍はあるの?
Illustratorでの作業効率を改善するために「自分の業務に合ったスクリプト」を作りたいと考える人は多いですよね。
ただ、何から始めれば良いのかわからず、最初の一歩が踏み出せない人もいるでしょう。
そこで、この記事ではIllustratorスクリプトを自作するには何から始めればいいのか、その開発環境の準備を画像を交えわかりやすく解説します。スクリプトを作るうえでおさえておくべき書籍も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
この記事を書いている僕は、Illustratorの操作経験は15年以上ありスクリプトも自作してデザイン作業の効率化しています。
最近は、ブログでも自作スクリプトを公開中
・給付金活用で受講料金が最大70%OFF!
・学びたいスキルをオーダーメイド 出来る自由なカリキュラム!
・さまざまなランキングでNo.1を獲得!
Illustratorスクリプトの作り方
さっそく本章で、Illustratorスクリプトの作り方について説明します。
テキストエディタの準備
最初にIllustratorスクリプトの自作するうえで、必要になるのがテキストエディタです。
テキストエディタとは「文字情報の入力・編集・保存を可能とするアプリ」のことで、メモ帳アプリなどが当てはまります。
WindowsやMacに標準装備されているメモ帳やテキストエディタでも作成はできますが、プログラム開発に特化したテキストエディタを準備しましょう。すでに使い慣れているテキストエディタがある方はそれを使ってかまいません。
これからテキストエディタを準備するという方には、Microsoft社が無償で提供している【visual studio code】をお勧めします。
visual studio codeは、公式サイトからDLできます。
DLサイト→【visual studio code】
なお、visual studio codeについてダウンロードからIllustratorスクリプトに対応させる方法まで、画像を交えて解説していますので、良ければ参考にしてください。
関連記事:無料で使えるVS CodeでIllustratorスクリプトの開発環境を整えよう
記述するプログラム言語を選択する
テキストエディタの準備ができたら次に、プログラム言語を選びましょう。
Illustratorスクリプトは、下記のプログラム言語がサポートされています。
・Microsoft Visual Basic
・AppleScript
・JavaScript
この記事ではネット情報量・書籍数・応用力を踏まえてJavaScriptで解説してきます。
スクリプトの記述
テキストエディタとプログラム言語の選択が完了したら、テキストエディタに動作してほしいことをJvaScriptの文法に沿って記述します。
例えばJavaScriptを利用すれば、以下のようなスクリプトを作成することができます。
・ファイル名の一括変更
・CSVなどの読み込み
・日付・時間の自動入力
・PDFなど各種画像ファイルの生成。
・ノンブルなどの連番入力
では、サンプルコードとともに、JvaScriptの書き方を解説します。
なお、javascriptの基本文法については、次の記事で事例を交えながら解説しているにで、合わせてご覧ください。
関連記事:Illustratorスクリプト開発!JavaScript基本文法6選
【HELLO WORLD】を表示する
まずは、Illustratorのアラート画面に【HELLO WORLD】という文字列を表示してみましょう。
javascriptにかぎらず、プログラムの基本は、コンピュータに「✗✗しなさい」と命令することです。
例えば、日本語で「アラートにHELLO WORLDを表示さない」という命令を実行させるには、次のように書きます。
var message = 'HELLO WORLD';
alert(message);
テキストエディタに書けたら保存(拡張子【.jsx】)します。
保存したスクリプトをIllustratorのメニューから実行してみましょう。
上画面のようなメッセージが表示されたら成功です。
なお、次の記事ではそもそもIllustratorスクリプトってどう使うのか、活用事例を交えて紹介しているので良ければ参考にしてください。
次は、新規ドキュメントを作成してみましょう。
【新規ドキュメント】を作成する
新規ドキュメンを作成するには、【documents.add()】を使います。
var doc = documents.add();
入力し終わったら保存してスクリプトを実行します。
Illustratorにドキュメンが作成されたら成功です。
なお、レイヤー操作やテキスト操作などについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
・illustratorのスクリプト機能で[レイヤー]を操るコード【javaScript】
・illustratorのスクリプト機能で[テキスト]を操るサンプルコード
・illustratorのスクリプト機能で[色]を操るサンプルコード
2.専門書を活用する
Illustratorスクリプトの基本的な作り方を学んだところで、さらにスキルを磨きましょう。
自分の業務に合ったスクリプトを作るには、専門書の活用がおすすめです。
今回は、Illustratorスクリプトの専門書2冊をご紹介します。
Adobe JavaScript リファレンス
Adobe JavaScript リファレンスは、JavaScriptの基本概念から始まり、Adobe製品における具体的なスクリプト作成方法までを包括的にカバーしており、著者は豊富なイラストやコードサンプルを交えながら、読者に理解しやすい形で説明しています。
Illustrator自動化 基本編
『Illustrator自動化 基本編』は、古籏一浩氏によって執筆された、Adobe Illustratorの自動化技術に焦点を当てた実践的なガイドです。この書籍は、デザイナーやクリエイターがIllustratorをより効果的に使用し、制作効率を飛躍的に向上させるJavaScriptの実用例が330本、掲載されています。
なお、次の記事ではIllustratorスクリプトを学ぶうえで役立つ、書籍とWEBサイトについて紹介しているので良ければ参考にしてください。
3.Illustratorスクリプト作り方のまとめ
本記事では、Illustratorスクリプトの開発に必要なテキストエディタやJavaScriptの記述について詳しく解説しまきました。Illustratorスクリプト開発の始め方がわかっていただけたと思います。
今回の流れをまとめると、次のとおりです。
1.テキストエディタを準備する
2.プログラム言語を選ぶ
3.テキストエディタに動作して欲しいことを記述する
4.保存して実行する
Illustratorスクリプトを自分で作るには、Illustratorの操作知識とJavaScriptの知識の両方が必要になってきます。IllustratorやJavaScriptの知識は、独学でも身につけられますがスクールを活用した方が効率よく学べるためおすすめです。
WEBブラウザさえあれば利用できるスクールもあるので、休日やすきま時間などで効率的な勉強が可能です。ただ、学べる内容や料金体系はスクールごとに異なるため、必ず確認しましょう。
最後におすすめのスクールを3つ紹介します。
無料体験講座などもあるのでおすすめです。
・Adobeマスター講座
・Techスクールオンライン
・侍エンジニア塾 無料体験レッスン
というわけで、今回は以上です。
『Illustratorの作業効率が上がる!【スクリプト】の使い方と作り方』を最後までお読みいただきありがとうございました。