あなたは、パソコンのデータ消去する場合、OSの提供する削除機能では不十分だと知っていますか?
なぜなら、削除機能だけではHDDデータは消えていないからです。
理由を説明しましょう。
この記事はこんな方におすすめ
パソコンの処分を検討中の方
パソコンをメルカリやヤフオク、リサイクルショップに売ろうと考えている方
1.ゴミ箱を空にしても消えない?
データを「削除」すると、コンピュータのOSでは、データがごみ箱に移動されます。さらに「ゴミ箱を空にする」で完全削除したとしても、そのデータは削除されるわけではありません。
なぜなら、パソコンにインプットされた情報は、2種類のデータに分けられて管理されているからです。「データ管理情報」と「データ本体」です。
ごみ箱を空にするとデータ管理情報(マスターファイルテーブルリファレンス)に修正され、ファイルがどこにあるのかをわからなくしているだけのこと。
つまり、データ本体はハードディスクのどこかに必ず残っています。
データ本体はゴミ箱に入れ消去された段階で、上書きしてもいいデータになります。そのため、パソコンを使い続けていると、データ本体が別のデータに上書きされます。
上書きされてしまうと「データ本体」がなくなるため、復元はできませんが、この場合でも、すべてが上書きされるとは限りません。
データの残骸がハードディスクに残っている可能性があります。そこに鍵となる単語を発見することができれば、そこからどのようなデータが消えたのかを探る手がかりになります。
最近のパソコンはハードディスクの容量が大きくなっているため、上書きされずに残っているケースが少なくないといえます。
スマートフォンのデータもパソコンと同じように、内蔵されたメモリチップに保存されている電話の通話履歴、メール、写真、アドレス帳などを消去したと思っても、
データはすべて残っています。もちろん、メモリの容量がいっぱいになり、古いデータが新しいデータに上書きされるとデータの復元は難しくなります。
テクノロジーの進化もあり、今ではスマートフォンを購入してからの何千件、何万件の通話履歴やそのほかの情報すべてを復元することができるみたいです。
【独自】行政文書が大量流出 納税記録などのHDD転売 朝日新聞
納税などに関する大量の個人情報や秘密情報を含む神奈川県庁の行政文書が蓄積されたハードディスク(HDD)が、ネットオークションを通じて転売され、流出していたことが朝日新聞の取材で分かった。県のサーバーから取り外されたHDDのデータ消去が不十分なまま、中古品として出回っていた。県によると、データの消去から廃棄までを請け負った業者の社員が、転売に関与したことを認めているという。
2.確実に消去する
コンピュータのデータを確実に消去するために、いくつかの方法があります。
消去して上書き:
ハードディスク上で、消せるデータはできる限りすべて消した後、新たにランダムなデータを何度も上書きします。
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物理的破壊:
できる限りの方法でハードディスクを破壊します。もちろん、ハードディスクをそのあと売りたいのであれば、これは良い方法ではありません。