Illustratorの入稿データを作るたびに、AIを別名保存してからPDFも保存するのは手間がかかります。
ファイル名の付け忘れや、PDFプリセットの選択ミスが気になることもあります。
この無料スクリプトを使うと、開いているIllustrator文書からAIとPDFをまとめて保存できます。
追加する文字や保存日、PDFプリセット、保存先も実行前に選べます。同名ファイルがある場合は連番が付き、既存ファイルを上書きしません。
ーProfileー
Illustrator歴20年のDTP・グラフィックデザイナー。
制作現場で感じた手間を減らすため、Illustratorスクリプトを自作し、実際の作業で検証しています。
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IllustratorのAI・PDF同時保存スクリプトでできること

「別名保存&PDF保存」は、開いているIllustrator文書をAIとPDFの2形式でまとめて保存するスクリプトです。

スクリプトの起動から、AIとPDFが保存されるまでの流れ
主な機能
- アクティブなIllustrator文書を、AIとPDFの2形式で保存します
- 元の文書名へ追加するテキストを入力できます。初期値は「_ol」です
- 保存日を「yymmdd」形式で追加し、ファイル名の前後を選べます
- Illustratorで利用できるPDFプリセットと、保存先フォルダを選べます
- 同名のAIまたはPDFがある場合は「_v01」以降の連番を付け、上書きを避けます
- 保存後に文書を閉じるか選べます。処理対象は現在開いているアクティブな文書のみです
- 文書内のオブジェクトは書き換えたり削除したりしません。複数文書やフォルダ内のファイルを一括処理する機能はありません
こんな作業におすすめ
- 印刷会社や取引先へ渡すAIとPDFを、同じ名前でそろえたいとき
- アウトライン済みデータへ「_ol」などの文字を付けて保存したいとき
- 保存日やPDFプリセットを指定し、入稿データの保存手順をそろえたいとき
複数文書の一括保存には対応していないため、保存したい文書がアクティブになっているか確認してから実行してください。
ダウンロードと対応環境

スクリプトを使用する前に、ダウンロードするファイルと対応環境を確認してください。
このスクリプトは無料で使用できます。
ダウンロード
「別名保存&PDF保存」スクリプトは、以下のボタンからダウンロードできます。
ダウンロードしたスクリプトを自分の作業に合わせる方法には、従来の自作と生成AIを使う方法があります。それぞれの違いは、Illustratorスクリプトは自作と生成AIどちらがいい?で比較しています。
対応環境
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| Illustrator | CS6以降/CCシリーズ |
| 対応OS | Windows/macOS |
| スクリプト言語 | ExtendScript |
| ファイル形式 | .jsx |
スクリプトの使い方

保存したい文書をIllustratorで開き、その文書がアクティブになっている状態でスクリプトを実行します。
保存先には、すでに作成されているフォルダを指定してください。
基本の使い方
AIとPDFで保存したいIllustrator文書を開きます。
- 「別名保存&PDF保存」スクリプトを実行します。
- 「別名保存&PDF保存オプション」で、「ファイル名に追加するテキスト」を入力します。初期値は「_ol」です。
- 日付を付ける場合は「保存日を追加する」を選び、「ファイル名の前」または「ファイル名の後」を指定します。
- 「PDFプリセット」から、PDFに使用するプリセットを選びます。
- 「保存場所」へ保存先を入力します。フォルダを選ぶ場合は「参照…」を押してください。
- 保存後に文書を閉じたい場合は、「保存後にドキュメントを閉じる」を選びます。
- 入力した内容を次回も使う場合は「設定を保存」を押します。設定は保存されますが、ダイアログは閉じません。
- 内容を確認して「OK」を押します。「キャンセル」を押した場合は、保存処理を行いません。
「OK」を押すと、指定したフォルダへ同じベース名のAIとPDFが保存されます。
たとえば「sample.ai」へ初期値の「_ol」を追加すると、「sample_ol.ai」と「sample_ol.pdf」が出力されます。
保存日をファイル名の後へ付けた場合は、「sample_ol_260807」のような名前になります。日付は実行日の「yymmdd」形式です。
同名のAIまたはPDFが保存先にある場合は、両方のファイル名へ「_v01」「_v02」のような連番が付きます。保存が完了すると、AIとPDFの保存先が表示されます。
「保存後にドキュメントを閉じる」を選ばなかった場合、開いている文書は新しく保存したAIファイルに関連付けられます。
スクリプトの配置場所や基本的な実行方法が分からない場合は、Illustratorスクリプトの使い方と実行方法も参考にしてください。
うまく動かないとき
- 「ドキュメントが開かれていません。」と表示された場合は、保存する文書を開いてから再実行してください
- 保存先のエラーが出る場合は、「保存場所」に指定したフォルダが存在するか確認してください。このスクリプトは新しい保存先フォルダを作成しません
- AIまたはPDFを保存できない場合は、保存先フォルダへの書き込み権限と、ファイルを保存できる空き容量を確認してください
- PDF保存で止まる場合は、選択した「PDFプリセット」が現在のIllustratorで利用できるか確認してください
- 「同名ファイルが多すぎる」と表示された場合は、追加テキストまたは保存先を変更してください。「_v999」まで使用されていると処理を中止します
上記で解決しない場合は、Illustratorスクリプトが動かないときの確認方法で実行環境やファイルの状態も確認してください。
使用前の注意点

このスクリプトは、アクティブな文書を指定した保存先へ別名保存し、同じベース名のPDFも作成します。
既存のAIやPDFは上書きしません。ただし、実行後に開いている文書は、新しく保存されたAIファイルに関連付けられます。
文書内のオブジェクトは変更・削除しません。ロックまたは非表示のオブジェクトも、その状態を変更せずに文書全体を保存します。
PDFの出力内容は、選択した「PDFプリセット」によって変わります。入稿先から指定されたプリセットや設定がある場合は、保存前に選択内容を確認してください。
「設定を保存」を押すと、ユーザーのドキュメントフォルダ内に「AiSavePdfScript」フォルダと「settings.txt」が作成されます。保存されるのは、追加テキスト、日付設定、PDFプリセット、文書を閉じる設定です。保存場所は記憶されません。
バックアップについて
本番データへ使用する前に、対象ファイルや保存先フォルダを複製し、テスト用データで動作を確認してください。
元ファイルが残る場合でも、別の文書を選んだまま実行したり、出力ファイルを取り違えたりする可能性があります。保存する文書名、保存先、PDFプリセットを確認してから実行してください。
商用利用・著作権について
使用にあたっては、以下の内容をご確認ください。
- ご利用はすべて自己責任でお願いいたします
- スクリプトの使用によるトラブルや損失について、当方は一切の責任を負いません
- 商用利用における成果物の品質や結果についても、当方では責任を負いかねます
- 本スクリプトの著作権は制作者に帰属します
- 無断での転送・販売・再配布は禁止いたします
支給データや入稿データに使用する場合は、素材、画像、フォント、配置PDFなどの扱いにも注意してください。
このスクリプトは、著作権や使用許諾を確認するものではありません。
本番データで使用する前には、必ず保存と動作確認を行ってください。
まとめ:AIとPDFをまとめて保存して入稿準備を減らそう

「別名保存&PDF保存」スクリプトを使うと、開いているIllustrator文書からAIとPDFをまとめて保存できます。
追加テキスト、保存日、PDFプリセット、保存先を指定できるため、入稿データや確認用PDFを同じ命名ルールでそろえたい作業に向いています。
実行前には、対象の文書、保存先、PDFプリセットを確認してください。本番データではバックアップを用意し、テストしてから使うと安心です。
このスクリプトは、記事内のダウンロードボタンから無料で試せます。
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