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- Illustratorスクリプトを開発できるようになりたい
- JavaScriptの基本的な文法や構文を理解したい
- JavaScript入門者向けの本を知りたい
Illustratorのスクリプト開発に挑戦したいけれど、JavaScriptの基本文法がわからず、先に進めない人も多いのではないでしょうか
そこで、この記事ではJavaScript初心者の皆さんに、基本的なjavascriptの文法を6つわかりやすく解説します。
コードを交えながら解説するので、すぐにIllustratorのテキスト入力やオブジェクト選択、リネームなどのスクリプトを作成を始めることができます。
また、JavaScriptの学習は単にIllustratorのスクリプト開発に留まらず、HTML&CSSと組み合わせてWEBサイトを動かしたり、スマートフォンのアプリやチャットボット、ゲーム開発など、幅広い領域で活躍するスキルとして役立てることが可能です。
なお記事の中で入門者向けの本も紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
Profile
この記事を書いている私は15年以上にわたりDTPデザイナーとして活動しており、Illustratorを使って名刺、チラシ、ポスターなどの制作に携わってきました。
また、業務上必要となったIllustratorスクリプトも自ら作成しています。
本ブログで、スクリプト制作に関する記事も定期的に公開しており、自作スクリプトに興味のある方に役立つ情報を提供していますので、ぜひご参考にしてください。
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JavaScriptは人気の高い言語
JavaScriptの基本文法を解説する前に、まずはJavaScriptについて軽く触れておきましょう。
javascriptは人気が高い
JavaScriptは、プログラミング言語として非常に人気があります。
その理由は、エディタとブラウザさえ整っていれば、プログラミング初心者でも楽しく、開発を手軽に始めることができるからです。
さらに、「ITmedia NEWS」によると、「2022年にGitHub上で最も多く使用されたプログラミング言語」で1位に輝いています。
JavaScriptは、WEBページに動きを与えるために開発されましたが、今ではスマホアプリやゲーム開発、Adobeシリーズの機能拡張など、柔軟性と多様な用途から、プログラミング言語として高い人気を誇っています。
Adobeシリーズの機能拡張
JavaScriptを使うことでAdobe Illustratorに不足している機能を追加したり、単純な繰り返し作業を自動化するスクリプトなども作成することができます。
例えば、Illustratorの機能拡張として下記のようなことを実現できます。
・ファイル名の一括変更
・CSVなどの読み込み
・日付・時間の自動入力
・PDFなど各種画像ファイルの生成。
・ノンブルなどの連番入力 など
JavaScriptの基本文法 6選
ここからは、JavaScriptの基本文法について解説していきます。
JavaScriptの基本文法は、主に下記の6つです。
・変数
・定数
・条件分岐
・関数
・ループ(繰り返し)
・コメントアウト
順に解説していきます。
なお、Illustratorスクリプトを作成するためのjavascriptについて解説していますのでjavascriptのバージョンはES3をベースにしています。
また、[無料で使えるVS CodeでIllustratorスクリプトの開発環境を整えよう]の記事では、JavaScriptのコードが効率よくかけるテキストエディタ【VS CODE】について解説していますので、ぜひ参考にしてください。
変数について
JavaScriptにおける変数は、プログラミング言語での「入れ物」として機能します。
変数にはデータを格納し、その値を後で使うことができます。
例えば、あなたがウェブサイトを作成する際に、特定のテキストや数字を何度も使い回したい場合、変数を利用することで簡単に管理できます。
JavaScriptの変数は、以下のように宣言します。
var 変数名 = 値;
ここで、「変数名」は任意の名前を指定し、「値」は変数に格納するデータです。たとえば、次のように記述できます。
var age = 35;
このコードでは、「age」という変数に35という値が格納されています。
そして、後でこの変数を使って年齢に関する計算や表示を行うことができます。
変数はプログラム内でデータを保持し、処理を行う際に欠かせない要素です。
定数について
JavaScriptにおける定数は、変数と同様にデータを格納するためのものですが、一度値が設定されると後から変更できないという特徴があります。
このような性質を持つので、定数は「const」というキーワードを使って宣言します。
定数を宣言する方法は、変数の宣言と似ていますが、代入される値が変更不可であるという点が異なります。
以下は定数を宣言する例です。
const PI = 3.14;
このコードでは、PI という名前の定数に値 3.14 を代入しています。
その後、この定数に新しい値を代入しようとするとエラーが発生します。
つまり、定数は一度値が設定されたら再代入できないため、その値はプログラムの実行中に変更されることはありません。
定数はプログラム内で値が変更されることが望ましくない場合に有用です。
条件分岐について
条件分岐、または条件文は、プログラム内で特定の条件が満たされた場合に異なる処理を実行するための制御構造です。
JavaScriptにおいては、条件分岐は主に「if文」を使って表現されます。
if文
if文の基本的な構文は以下の通りです。
if (条件式) { // 条件が真の場合に実行する処理 }
条件式は、真偽値を返す式です。条件式が真である場合、そのif文の中の処理が実行されます。条件式が偽である場合、if文の中の処理はスキップされます。
if-else文
単純な条件だけでなく、条件が偽の場合に別の処理を行いたい場合は、else文を使います。
if (条件式) { // 条件が真の場合に実行する処理 } else { // 条件が偽の場合に実行する処理 }
else if文
さらに複雑な条件分岐が必要な場合、else if文を使います。
if (条件式1) { // 条件1が真の場合に実行する処理 } else if (条件式2) { // 条件1が偽で条件2が真の場合に実行する処理 } else { // どの条件も満たされない場合に実行する処理 }
ネストしたif文
if文の中に別のif文を入れることも可能です。これをネストしたif文と呼びます。
if (条件式1) { if (条件式2) { // 条件1と条件2が共に真の場合に実行する処理 } }
条件分岐を使う際には、条件式が正しく設定されているか、また、コードの可読性を保つために適切なインデントを行うなど、注意が必要です。
また、多くの条件分岐が必要な場合は、コードが複雑になりやすいため、他の制御構造を検討することも重要です。
関数について
関数は、プログラムの中で何度も使う処理をまとめたものです。
例えば、「こんにちは」という言葉を何度も使う場合、その言葉を関数に入れておくことで、いつでも使えるようになります。
関数は、プログラム内で特定の処理を実行するためのブロックを定義する方法です。関数を使うことで、同じ処理を繰り返し書く必要がなくなり、コードの再利用性や保守性を高めることができます。
関数を作るには、「関数名」と「何をするか」を書きます。
function サンプル関数() { // ここに関数の処理を書く}
例えば、次のように関数を定義することができます。
function greet(name) { alert("Hello, " + name + "!");
}
関数を使うには、関数名を書いて呼び出します。
greet("Alice"); // 出力: Hello, Alice!
関数は、情報を受け取ったり、処理の結果を返したりできます。
function add(a, b) {
return a + b;
}
let result = add(3, 5);
console.log(result); // 出力: 8
関数は、同じ処理を何度も繰り返す場合や、大きなプログラムを分かりやすくするために使われます。
たくさんのプログラムを書くときは、関数を使って便利に作業することができます。
ループ(繰り返し)について
ループ、または繰り返しは、同じ処理を繰り返し行うためのプログラムの制御構造です。
ループを使うことで、同じ処理を手動で何度も書く必要がなくなり、コードの効率性が向上します。
JavaScriptでは、主に「forループ」と「whileループ」が使われます。
forループ
forループは、ある条件が満たされる間、指定された処理を繰り返し実行します。
for (初期化式; 条件式; 更新式) { // 繰り返し実行したい処理 }
例えば、0から4までの数字を順番に表示する場合、次のように書けます。
for (let i = 0; i < 5; i++) { alert(i); }
whileループ
whileループは、条件が真である間、指定された処理を繰り返し実行します。
while (条件式) { // 繰り返し実行したい処理 }
例えば、1から5までの数字を順番に表示する場合、次のように書けます。
let i = 1; while (i <= 5) { alert(i); i++; }
ループの制御
ループ内で特定の条件を満たした場合にループを中断したり、次の繰り返しに移ったりするための制御文もあります。
例えば、break文はループを中断し、continue文は次の繰り返しに移ります。
無限ループにならないように注意することが重要です。
条件式が常に真となるようなループを書くと、プログラムが停止することがあります。
コメントアウトについて
コメントアウトは、プログラム内でコードの一部を無効化し、説明やメモを残すための手段です。
コメントアウトされた部分はプログラムが実行される際に無視されます。
JavaScriptでは、2つの方法でコメントアウトを行います。
1行コメントアウト
1行コメントアウトは、特定の行をコメントアウトするために使われます。JavaScriptでは、//を使います。
// この行はコメントアウトされています
alert("これは実行されます");
複数行コメントアウト
複数行のコードや複数行のコメントをコメントアウトする場合、/* */を使います。
/* この部分は 複数行のコメントアウトです */
alert("これは実行されます");
コメントアウトの使い方
コメントアウトは、以下のような場面で使われます。
1. コードの一部を一時的に無効化したい場合
2. コードの意図や説明を他のプログラマーに伝えたい場合
3. コードを一時的にテストしたり、修正したりする際に、元のコードを残しておきたい場合
JavaScript入門者向けの本 3冊
この章では、JavaScriptを学習する際におすすめの本を厳選してご紹介します。
初心者におすすめのJavaScriptの本は下記の3つです。
・確かな力が身につくJavaScript「超」入門 第2版
・1冊ですべて身につくJavaScript入門講座
・スラスラ読める JavaScriptふりがなプログラミング
1冊ずつ紹介していきますね。
なお「Illustratorスクリプトの勉強に!おすすめ書籍&WEBサイトを一挙紹介」の記事では、Illustratorスクリプトを開発するうえで役立つ書籍とWEBサイトを紹介していますので、合わせてご覧ください
確かな力が身につくJavaScript「超」入門 第2版
「確かな力が身につくJavaScript「超」入門 第2版」は、JavaScript初学者向けの入門書です。基本的な文法からDOM操作、イベント処理、Ajaxまでを丁寧に解説しており、実践的な演習問題も用意されています。読者が実際に手を動かしながら学ぶことができるので、実践的なスキルが身につきます。
1冊ですべて身につくJavaScript入門講座
「1冊ですべて身につくJavaScript入門講座」は、JavaScript初学者向けの総合的な入門書です。基本的な文法から応用的なテクニック、実践的なプロジェクトまで幅広くカバーしています。読者は基礎から応用までスムーズに学ぶことができ、実際の開発に役立つスキルが身につきます。
スラスラ読める JavaScriptふりがなプログラミング
「スラスラ読めるJavaScriptふりがなプログラミング」は、JavaScript初心者向けの書籍で、わかりやすいふりがな付き解説で基本から応用まで学べます。DOM操作やAjaxも含まれ、簡単な演習も提供されています。
開発入門!JavaScriptの基本文法6選のまとめ
今回は、Illustratorスクリプトの開発に必要なJavaScriptの6つの基本文法について解説しました。
解説した基本文法は以下のとおりです。
・変数
・定数
・条件分岐
・関数
・ループ(繰り返し)
・コメントアウト
学習を進めることで、Illustratorスクリプト以外にWEBページに動きを与えたり、スマホアプリやゲーム開発なども可能になります。これにより、自身のスキルアップに大きく貢献します。
この記事を参考に、JavaScriptの学習を本格的に始めてみませんか?不安がある方には、プログラミングスクールを利用することもおすすめです。
現在、JavaScript学習が可能なプログラミングスクールが多数存在します。以下、一部を紹介しますので、JavaScript学習のスタートとして検討してみてください。
・DMM WEBCAMP
・サムライエンジニア
・テックアカデミー
というわけで、今回は以上です。
『Illustratorスクリプト開発!JavaScript基本文法6選』を最後までお読みいただきありがとうございました。